優しい曲-9 「ソールズベリー・ヒル」ピーター・ゲイブリエル(ガブリエル)/「Solsbury Hill 」Peter Gabriel


「ソールズベリー・ヒル」ピーター・ゲイブリエル(ガブリエル)/「Solsbury Hill 」Peter Gabriel

1. この曲は

1977年ジェネシスGenesis脱退後のファースト・アルバム(タイトルなし『Car』と呼ばれる)に収録。

同年シングル・カットされビルボード・チャートにラインクイン、
1983年にもライブ・バージョンがシングル・カットされまたもビルボード・チャートにラインクイン。

 現在(といっても2011年にアルバムを発表以来新作リリースがなく、活動が間遠くなっていることが非常に悲しいのだが)もステージで歌われている。

2. 音源

I(紙ジャケット仕様)

I(紙ジャケット仕様)

ピーター・ガブリエル(CD)

3. 映像

Peter Gabriel – Solsbury Hill
Peter Gabriel – Solsbury Hill (Live DNA)
シークレット・ワールド・ライヴ【Blu-ray/日本語字幕付】

4. この曲の優しさ

 それまでのプログレ・バンド、ジェネシス(Genesis)のリード・ヴォーカリストだったキャリアからすれば意外なほどのポップなメロディを持つが、歌詞内容は難解。
 タイトルのソールズベリー・ヒルは古代ローマ公衆浴場があったバースにある実在の丘でソールズベリ大聖堂は観光名所になっているらしい。
「ソールズベリー・ヒルに登って」と最初に一度登場するだけだが、この丘の上から街や家を見ながら様々な想い、回顧がぐるぐると巡る。

Son, he said, grab your things I’ve come to take you home

「ソールズベリー・ヒル」/「Solsbury Hill 」より

と何度か繰り返される箇所が、最後に

Hey, I said, you can keep my things they’ve come to take me home

「ソールズベリー・ヒル」/「Solsbury Hill 」より

と自問自答の答えのように歌われる。
Thingsは何を意味する?
Homeは家というよりも「居場所」という意味ではないだろうかと私は思っている。
ショービジネス、バンドなどを指している、など様々な解釈がなされている。
 ピーター・ゲイブリエル(Peter Gabriel )が成功したバンド、ジェネシスGenesisのフロントマンを降りてバンド脱退、ソロ活動をする矢先の録音だったこともあり色々と解釈が分かれている。

 愛らしいポップなメロディで包んだ中身は混乱、混迷、焦燥、逡巡を幾重にも行きつ戻りつしながらもある意思が歌われている。
 素直に思いメロディにせず、わざと達観したような旋律がとても優しい。

ピーター・ゲイブリエル(ガブリエル)/Peter Gabriel
1950/2/13 (現在69歳)

元々コラボしていた世界最高の歌い手セネガル人のユッスー・ンドゥール((Youssou N’Dour)との出会いを拡張するように1982年からは「ウォーマド(WOMAD, World of Music, Arts and Dance)」やリアル・ワールド・レコード(Real World Records)を主宰、ヌスラト・ファテ・アリ・ハーン(Nusrat Fateh Ali Khan)ほか世界中の多数アーティストを招き、活動を支援している。

5. カバー曲

Lou Reed – Solsbury Hill – LIVE NYC 3May2010

カバーされているのは40曲以上。
なんとルー・リードLou Reedがカバーしているのには驚いた。

「傑物の至言-27 ルー・リード(Lou Reed)」

「優しい曲-8「サッド・ソング」ルー・リード / Sad Song( Lou Reed)」 


Lou Reed – Solsbury Hill ( Peter Gabriel Cover)


ルー・リードLou Reedらしくメロディをぶっ壊してくれて歌詞世界を展開している。
原曲のラブリーなメロディが気に入った方にはお勧めしない。

 他はサラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)初め有名ミュージシャンもカバーしているが、愛らしいメロディだけをなぞった単なるポップ・ソングに堕してしまっているものが多い。 

Scala & Kolacny Brothers: Solsbury Hill

有名曲をカバーするベルギーのスカラ・アンド・コラシニ・ブラザーズ(Scala & Kolacny Brothers)率いる少女合唱団も取り上げている。

(選、記*波尾哲)

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