絶版書籍


 深刻な出版不況だと言われ出して随分と経つ。街の書店が店を閉じてしまった風景は珍しくない。
小さなレコード店を見かけなくなった様に、書店も生き残るのは大型チェーン店だけになりそうな勢いだとか。
 それにしても出版社の倒産はさほど多く聞かれず、書籍出版点数は年々伸びているというから不思議な世界だ。

 少し前に見かけた本を探すと相当の確率で絶版になっている。
考えてみれば数千から何万部印刷されたものが毎年増版を重ねること、何十年も増版され続けることのほうがレアケースで、本来、書籍は一度発刊されたら、基本的に増版なし、やがて絶版というのが通常の姿なのかもしれない。
総ての書籍が毎年増版を重ねるほどに、人は本を読まないから。
それにしても、「え、あの本も!?」という様な本が絶版になり、amazon他で異常なプレミア価格がつく。
経済原則とはいえ、嘆かわしい事態だ。


  音楽、映画、文学(小説、評論)、哲学書、あらゆるジャンルで事情は同様。どこかの棚に眠ったままの書籍がどっと出てきたり、志ある出版社の心意気を期待してあれやこれや(って枚挙に遑がない状態なのだけれども)絶版状態書籍の紹介

(記*波尾哲)


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