殺人を無罪にする方法(Netflix/ネットフリックスが面白過ぎる−1)

Netflix(ネットフリックス)が面白過ぎる

ここ何年か衛星放送HuluU-NEXTAmazon Primeなどで海外ドラマを見続け、今年はとうとうNetFlix(ネットフリックス)まで契約してしまった。

一家で何契約もしてどうする。
どうせ、ほとんどのプログラムはダブっているだけだろ。
そう思って契約チャンネルを増やすことには逡巡していた。

それでも、どうしても見たかったドラマがNetflix(ネットフリックス)でしか配信されていなかった。

いやぁ、面白過ぎるでしょ。

大変申し訳ないけれども、現在、我が国の、それも民放地上波チャンネルのドラマは詰まらな過ぎる。

数年前までは、全ドラマを録画しすべて見ていたのだけれど・・・
それがワンクールに2〜3本しか見なくなり、ここのところダビングはしているものの、放送期間中に見ることはなくなってしまった。

ドラマ=ドラマティック、という言葉があるように現実では起こり得ない物語、凡庸ではない生き様、そうそう身近にない出来事、そんなものがあるからこそドラマとして成立していたはずだった。

少し前までは、日本のテレビドラマが世界で最も優秀なときがあった。

ここしばらくはそう思わせてくれるテレビドラマは日本ではほとんど作られないだろう。

とにかく、海外ドラマのレベルの高さには驚かされる。

『殺人を無罪にする方法(How to Get Away with Murder)』

今年何本、Netflix(ネットフリックス)でドラマを見たか、後でカウントしてみたいけれども、
とにかく現在進行形で見ているプログラムについて書いていく。

今月の半ばから見ているのが『殺人を無罪にする方法How to Get Away with Murder)』。

全米ネットワークチャンネルABCで現在も放送中。
弁護士、法廷モノだ。

2014年に放送開始、今日現在、ABCではシーズン6が放送中、
Netflix(ネットフリックス)ではシーズン4まで配信されている。
各シーズン15話、全60話。

プライムタイム・エミー賞(Primetime Emmy Awards)主演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards)テレビ部門主演女優ノミネート

製作総指揮:
ションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)
主演:
   ヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)弁護士アナリーズAnnalise
   ビリー・ブラウン(Billy Brown)警官ネイトNate
   アルフレッド・イーノック(Alfred Enoch)生徒ウェスWes
   ジャック・ファラヒー(Jack Falahee)生徒コナーConnor
   ケイティー・フィンドレイ(Katie Findla)
売人レベッカRebecca
   アヤ・ナオミ・キング(Aja Naomi King)
生徒ミカエラMichaela
   マット・マクゴリー(Matt McGorry)
生徒アッシャーAsher
   カーラ・ソウザ(Karla Souza)
生徒ローレルLaurel
   チャーリー・ウェバー(Charlie Weber)
助手フランクFrank
   ライザ・ウェイル
(Liza Weil)助手、弁護士ボニーBonnie
   コンラッド・リカモーラ(Conrad Ricamora)オリバーOliver

ションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)は大ヒットドラマシリーズ、
グレイズ・アナトミー 恋の解剖学(Grey’s Anatomy)』の製作総指揮で有名。

主演のヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)は、
映画『ダウト〜あるカトリック学校で〜(Doubt)』
ドラマ『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(The Help)』
映画『フェンス(Fences)』
他での演技で数々の受賞歴を持つ。
また、雑誌『タイム(Time)』の”世界で最も影響力のある100人(Time 100: The Most Important People of the Century)”に複数回選出されてる。

アルフレッド・イーノック(Alfred Enoch)は、
映画『ハリー・ポッター(Harry Potter)』シリーズにディーン・トーマスDean Thomas役で出演

『殺人を無罪にする方法(How to Get Away with Murder)』の魅力

アメリカを始め海外ドラマで裁判モノ、法廷モノは定番であり、数多くの名作が作られてきたけれど、「今まで見たことがない」視点が数多くあり、それが本作の魅力となっている。

そうでなくてはこのドラマ戦国時代で勝ち抜くことは出来ないし、シーズン6までも作成されることにはならない。

フィラデルフィアのロー・スクールの教鞭を執る弁護士アナリーズが生徒の中から優秀な生徒5人を選抜し、進行中の裁判の手伝いをさせながら、それぞれの抱える生活、家族との関係などが、これほどまでにと深く描かれる。

●あっという間に登場人物同士が身体の関係を持ってしまったり、
●後から各人の意外過ぎる過去が出てきたり、
●ほとんど毎回裁判には負けないし、
●検察がいとも簡単に司法取引に応じてしまったり、
と、おいおい、という突っ込みどころが満載でありつつも、
それを上回る刺激、物語力、各役者の演技力がもの凄い。

もっともっと、次は?続きは?と見続けることをやめさせてくれない。

そもそもペンシルベニア州フィラデルフィアという土地の設定。
ニューヨークでもカリフォルニアでもないところが秀逸。

ゲイ、ジェンダー民族の問題はエピソードとして描かれるのではなく、本ドラマの設定、環境としてあり、その上でドラマが描かれる。

それがアメリカの、世界の現実であり、それは最早いちいちエピソードとして云々する領域を超えている、「周りにある状況」なのだ、ということが分かる。

今晩もヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)の目力、アルフレッド・イーノック(Alfred Enoch)の悩める表情を見るのだ。

毎晩、本当に続きが楽しみなドラマだ。

error: Content is protected !!