海外ドラマ−1ベスト100


★★★★★ 大傑作、別格 ★★★★☆ 傑作、Great ★★★★ いつまでも視続けていたい ★★★☆ 面白い ★★★ 最後まで視続けられる ★★☆ 少し残念 — これ以下は採点せず
シーズン数*〜は現在も放送中
国/Ch* Au=オーストラリア、DE=デンマーク、SW=スウェーデン、US=アメリカ、UK=英国/A=ABC、Am=Amazon、AMC=AMC、B=BBC、C=CBS、CW=CW、F=FOX、FX=FX、H=HBO、Ne=Netflix、S=Showtime、T=TNT、U=UPN
スタッフ*A=役者、D=監督、P=プロデューサー
賞*賞名=受賞、(賞名)=ノミネート   海外ドラマランキング
評価開始年度/シーズン数タイトル 国/Chスタッフ受賞ほか
★★★★★1990/3Twin peaks/ツィン・ピークス US/AD:デヴィッド・リンチ(エミー賞)、ゴールデングローブ賞
★★★★☆2007/5Damages/ダメージUS/FA:グレン・クローズエミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★★☆2015/3Bloodline/ブラッドラインUS/NeA:サム・シェパード
★★★★☆2014/4〜Fargo/ファーゴ(ドラマ版)US/FX/td>A:ビリー・ボブ・ソーントン映画へのオマージュ
★★★★☆2008/5breaking bad/ブレイキング・バッドUS/AMCA:ブライアン・クランストンエミー賞16部門
★★★★2011/8〜Homeland/ホームランドUS/SA:クレア・デインズプライムタイム・エミー賞
★★★★2017/313 Reasons Why/13の理由US/NeA:ディラン・ミネットNetflix最多視聴率
★★★★1968Columbo/刑事コロンボUS/FA:ピーター・フォークプライムタイム・エミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★★2001/824-TWENTY FOUR-US/FA:キーファー・サザーランドゴールデングローブ賞
★★★★2008/7suns of anarchy/サン・オブ・アナーキーUS/FA:チャーリー・ハナム
★★★★1966/3Star Trek/スター・トレック:宇宙大作戦US/NA:レナード・ニモイ
★★★★1999/The Sopranos/ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィアUS/HA:ジェームズ・ガンドルフィーニ全米映画俳優組合賞
★★★★2014/3〜TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティヴUS/HA:マシュー・マコノヒー
★★★★1999/7The West Wing/ザ・ホワイトハウスUS/NA:マーティン・シーンエミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞
★★★★2001/1Band of Brothers/バンド・オブ・ブラザースB,HP:スピルバーグ、トム・ハンクスエミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★★2016/2Vinyl/ヴァイナルUS/HP:ミック・ジャガー,マーティン・スコセッシ
★★★★2011/4THE KILLING /THE KILLING 闇に眠る美少女(アメリカ版)US/AMCA:ミレイユ・イーノス(エミー賞)
★★★★2004/6LOST/ロストUS/AP:J・J・エイブラムスエミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★★2017/2Big Little Lies/ビッグ・リトル・ライズUS/HA:ニコール・キッドマンエミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★★2007/7Mad Men/マッドメンUS/AMCA:ジョン・ハムプライムタイム・エミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★★2014/4THE BRIDGE/ブリッジSW,DEA:ソフィア・ヘリーン
★★★★2015/4Narcos/ナルコスUS/NeA:ヴァグネル・モウラ(ゴールデングローブ賞)
★★★★2013/2The Bridge/ブリッジ(アメリカ版)US/FXA:ダイアン・クルーガー
★★★★2014/1Olive Kitteridge/オリーヴ・キタリッジUS/HA:フランシス・マクドーマンドプライムタイム・エミー賞
★★★☆2015/3Marvel’s Jessica Jones/ジェシカ・ジョーンズUS/NeA:クリステン・リッター
★★★☆2017/1Gypsy/ジプシーUS/A:ナオミ・ワッツ
★★★☆2005/4Prison Break/プリズン・ブレイクUS/Fウェントワース・ミラーピープルズ・チョイス・アウォーズ
★★★☆2016/2Get Down/ゲット・ダウンUS/NeA:ジャスティス・スミス
★★★☆2014/6〜How to Get Away with Murder/殺人を無罪にする方法US/AA:ヴィオラ・デイヴィスプライムタイム・エミー賞、(ゴールデングローブ賞)
★★★☆2009/6Glee/グリーUS/FA:リア・ミシェルエミー賞6回受賞
★★★☆2012/3Newsroom/ニュースルーム US/HA:ジェフ・ダニエルズ
★★★☆2016/3shade of blue/シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察US/NA:ジェニファー・ロペスPeople’s Choice Award
★★★☆2013/6House of Cards/ハウス・オブ・カード 野望の階段US/NeD:デヴィッド・フィンチャー,A:ケヴィン・スペイシープライムタイム・エミー賞、ゴールデングローブ賞他多数
★★★2016/1night of /ナイト・オブ・キリングUS/HA:ジョン・タトゥーロプライムタイム・エミー賞
★★★☆2016/1Rillington Place/リリントン・プレイス エヴァンス事件UK/BA:ティム・ロス
★★★☆2005/7Closer/クローザーUS/TNTキーラ・セジウィック
★★★2004/9CSI:N.Y./CSI:ニューヨークUS/Cゲイリー・シニーズ
★★★2010/10〜Walking Dead/ウォーキング・デッド
★★★2009/7Good wife/グッド・ワイフUS/CP:リドリー・スコット
★★★2005/16〜Grey’s Anatomy/グレイズ・アナトミー 恋の解剖学US/AA:エレン・ポンピオエミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞
★★★2014/2The Knick/ザ・ニックUS/HP:スティーヴン・ソダーバーグ
★★★1994/15ER/ER緊急救命室US/NA:ジョージ・クルーニー
★★★1990/20Law & Order/ロー&オーダーUS/NA:サム・ウォーターストンエミー賞
★★★1998/6Sex and the City/セックス・アンド・ザ・シティUS/HA:サラ・ジェシカ・パーカー
★★★2010/5Luther/刑事ジョン・ルーサーUK/BA:イドリス・エルバゴールデングローブ賞
★★★2016/2Billions/ビリオンズUS/SA:ダミアン・ルイス
★★★2017/2Mindhunter/マインドハンターUS/NeA:アナ・トーヴ
★★★2013/3The Following/ザ・フォロイングUS/FA:ケヴィン・ベーコン
★★★2011/4 Revenge/リヴェンジUS/AA:エミリー・ヴァンキャンプ
★★★2016/3The Sinner/隠された理由USA/USAA:ジェシカ・ビール(ゴールデングローブ賞)
★★★2001/5Alias/エイリアスUS/AP:J・J・エイブラムスエミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★2004/6The L Word/Lの世界 US/SA:ジェニファー・ビールスサテライト賞,(エミー賞)
★★★2017/3Dear White People/親愛なる白人様US/Ne:ローガン・ブラウニング
★★★2004/8 Desperate Housewives/デスパレートな妻たちUS/AA: テリー・ハッチャーエミー賞、ゴールデングローブ賞
★★★2004/3Veronica Mars/ヴェロニカ・マーズUS/U,CWA:クリスティン・ベル
★★★2007/1 kill point/キル・ポイントUSA:ジョン・レグイザモ
★★★2017/2Ozark/オザークへようこそ US/Ne
★★★2014/2 Missing/ザ・ミッシング (消えた少年)UK/BA:ジェームズ・ネスビット(ゴールデングローブ賞)
★★★2013/4Banshee/バンシーUS/A:アントニー・スター
★★★2008/5FRINGE/フリンジUS/Fp:J・J・エイブラムス,A:アナ・トーヴ
★★★2012/5duty of line /ライン・オブ・デューティUK/BBCA:マーティン・コムストン英国アカデミー賞
★★★2016/2Secret City/シークレット・シティAU/NeA:アナ・トーヴ
★★★2002/7The Shield/ザ・シールド 〜ルール無用の警察バッジ〜US/FA:マイケル・チクリス(エミー賞)
★★★2005/6Numb3rs/NUMBERS 天才数学者の事件ファイルUS/CA:ジャド・ハーシュ
★★★2006/5Brothers and Sisters/ブラザーズ&シスターズUS/AA:ロブ・ロウ
★★★2006/4heroesヒーローズUS/NA:マイロ・ヴィンティミリア サターン賞
★★★2019Unbelievable/アンビリーバブル たった1つの真実US/Ne(ゴールデングローブ賞)
★★★2015/7BOSCH/ボッシュUS/AmA:タイタス・ウェリヴァー
★★★2003/7Coldcase/コールドケース 迷宮事件簿US/CP:ジェリー・ブラッカイマー
★★★2013/3The Fall/ザ・フォール 警視ステラ・ギブソン UK/BA:ジリアン・アンダーソンエドガー賞、British Academy Television Craft Award for Best Editing
★★☆2013/3Under the Dome/アンダー・ザ・ドームUS/CA:レイチェル・レフィブレ
★★☆2016/4Goliath/弁護士ビリー・マクブライド A:ビリー・ボブ・ソーントン
★★☆2003/1The Lyon’s Den/弁護士ジャック・ターナーA:ロブ・ロウ
★★☆2016/1The People v. O. J. Simpson: American Crime Storyアメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件US/FXA:キューバ・グッディング・ジュニアプライムタイム・エミー賞
★★☆2015/4Man in the High Castle/高い城の男US/AmP:リドリー・スコット
★★☆2010/10Hawai Five-O/ハワイ・ファイヴ
★★☆2010/5Covert Affairs/コバート・アフェアUS/USAA:パイパー・ペラーボ
★★☆2000/10CSI: Crime Scene Investigation/CSI:科学捜査班US/Cp:ジェリー・ブラッカイマー視聴率No.1,People’s Choice Awards
★★☆2011/5Person of Interest/パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニットUS/CA:ジム・カヴィーゼル
★★☆2010/4SHERLOCK/シャーロックUK/BA:ベネディクト・カンバーバッチ英国アカデミーテレビ賞,プライムタイム・エミー賞
★★☆2015/4Mr. Robot/Mr.ロボットUS/USAA:ラミ・マレック
★★☆2003/17〜NCIS:Naval Criminal Investigative Service/NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班US/CA:マーク・ハーモン
★★☆2013/7Blacklist/ブラックリストUS/NA:ジェームズ・スペイダー
★★☆2006/4The Unit/ザ・ユニット 米軍極秘部隊US/CA:デニス・ヘイスバート
★★☆2007/7Burn Notice/バーン・ノーティス 元スパイの逆襲US/UA:ジェフリー・ドノヴァン
★★☆2005/12bonesボーンズ US/FA:エミリー・デシャネル
★★☆2006/8Dexter/デクスター 〜警察官は殺人鬼US/SA:マイケル・C・ホール
★★☆2010/1 THE EVENT/イベントUS/NA:ジェイソン・リッター
★★☆2016/3shooter/ザ・シューターUS/USA:ライアン・フィリップ
★★☆2016/3Designated Survivor/サヴァイヴァーUS/AA:キーファー・サザーランド
★★☆2004/3Boston Lega/ボストン・リーガルUS/AA:ジェームズ・スペイダーゴールデングローブ賞
★★☆2012/8〜Arrow/ARROWアロー US/CWA:スティーヴン・アメル
★★☆2011/9Suits/SUITSスーツUSA:メーガン・マークル
★★☆2004/1THE GRID/ザ・グリッドUS/Tジュリアナ・マルグリーズ
★★☆2016/2COLONY/コロニーUSA:ジョシュ・ホロウェイ
★★☆2018/1bodyguard/ボディガード -守るべきもの-UK/BA:リチャード・マッデン
★★☆2009/8Castle/キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好きUS/AA:スタナ・カティック
2014/5THE 100/ハンドレッドUS/CWA:イライザ・テイラー
2009/1Flashfoward/フラッシュフォワードUS/A
2013/7Marvel’s Agents of S.H.I.E.L.D./エージェント・オブ・シールドUS/AA:クラーク・グレッグ
2004/4The 4400/4400 未知からの生還者US/CA:ジョエル・グレッチ

『Twin peaks/ツィン・ピークス』

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1989年パイロット版
1990年1st シーズン 8エピソード(ABC)
1991年2nd シーズン 22エピソード(ABC)
1992年ツイン・ピークス-ローラ・パーマー最期の7日間(映画)
2017年The Return、18エピソード(Showtime)

制作総指揮:デヴィッド・リンチマーク・フロスト
監督:デヴィッド・リンチ
主演:カイル・マクラクラン
   マイケル・オントキーン
   マイケル・ホース
   ハリー・ゴアス
   シェリル・リー
   テッド・ダンソン
   ナオミ・ワッツ
   アシュレイ・ジャッド
   ローラ・ダーン
 〜ほか多数

テレビドラマ史上の金字塔。

Twin peaks』について語るには一冊の書籍程の量が必要。未だにこのオフでダウンでアウトな視線、感覚は追随する者を許さない、孤絶した宝。

ツィン・ピークス」と呟くだけであの場所に飛んでしまう。ドーナツが食べたくなる。

丸太おばさん、ドーナツ、ヴォイス・レコーダー、奇妙な踊り、煙、水、バイク、ログ・ハウス、トレイラー・ハウス、、、、

キャラクター、場所、口癖、ファッション、ダンス、音楽など全ての要素がエピソードに奉仕する。神は細部にしか宿らない。殺人事件の犯人捜査は主旨ではなく全てがエピソードに奉仕する。エピソードはデヴィッド・リンチの脳内細胞だ。

世界的規模で中毒者、マニアを産んだが、影響を受け追随しようとした作品は貧相で半端な模倣にしかならない。何故ならば誰しもデヴィッド・リンチ本人ではないのだから。

金字塔は一つしか存在しない。最早、追随という無謀な挑戦を試みるものも余り見かけなくなった。

狂喜乱舞したThe Returnについては1,2シーズンからの予想を遥かに凌駕し、批評すら拒絶する世界。デヴィッド・リンチの脳内世界が余りにも遠くに行ってしまっていることを知る。

エミー賞とかゴールデングローブ賞とか、受賞しているとか何部門にノミネートしているかとか全く、別次元。

未見の人は本当に羨ましい。
こんな宝物にこれからどっぷりと浸かれるのだから。


Damages/ダメージ

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主演:グレン・クローズ
   ローズ・バーン
   ウィリアム・ハート
   テイト・ドノヴァン
   フィリップ・ボスコ
   テッド・ダンソン
   ノア・ビーン

エミー賞、ゴールデングローブ賞受賞も大当然。

圧巻過ぎて言葉にならない。
物語、役者のレベル、ドラマの強度のレベルがこれ以上ない。
Twin Peaks』というお化けと比較してしまえば2位に甘んじるものの、
Twin Peaks』は何処でもない、誰でもない者を用いて、あらゆる場所、全ての人間を描いたが、
ストレイトなリアリズムの世界ではこれ以上望むことが困難と想像する高みに達している。

弁護士ものという体裁を纏いながら、殺し合いだ。
生存する為には相手を殺らなくてはならない。
名優グレン・クローズに対して、ローズ・バーンが渾身でぶつかっていく。
一歩も引かない。
ウィリアム・ハートさんまで出演している!
画面から血飛沫が飛んできそうだ。

厳し過ぎる。

それでも、一度入ったら容易に出られない。

よくぞ、こんなレベルの作品を5シーズンも制作したものだ。


Bloodline/ブラッドライン


3位だが3番目ということでもない。
Twin peaks』や『Damages』が凄過ぎて、並べたら3番目というだけだ。

サム・シェパードさんの最後の仕事となってしまった。
奥さん役がシシー・スペイセクという豪華な布陣。

出演者が皆「いい顔」をした人ばかりだ。
そしてベスト・アクトとも言うべき、一瞬も目を離せない演技の応酬。

誰もが羨む地元の名士一家に綻びが訪れ、取り返しのつかない事態に。
時々刻々と深みに嵌っていく。

こういうレベルの作品なら映画じゃなくドラマで本当に良かった。
せいぜい2、3時間の映画では描き切れない時間の流れ。

本当に見終わるのが悲しい。
シーズン3で終わってしまった。
終わらざるを得なかった・・・

サム・シェパード(ロバート・レイバーン)
シシー・スペイセク(サリー・レイバーン )
カイル・チャンドラー(ジョン・レイバーン)
ベン・メンデルソーン(ダニー・レイバーン)
リンダ・カーデリーニ(メグ・レイバーン)
ノーバート・レオ・バッツ(ケヴィン・レイバーン)
ボー・ブリッジス(ロイ・ギルバート)
ジャシンダ・バレット(ダイアナ・レイバーン)
ほか


13 Reasons Why/13の理由

2017年3月〜Netflix(ネットフリックス)で配信開始。
この年、最も数多く視聴されたドラマの一本となった。

現在、Netflix(ネットフリックス)ではシーズン3までが配信中。

シーズン4までの配信が決定している。

設定は学園モノ。

シーズン1が
2017年 サテライト賞:テレビドラマ部門作品賞ノミネート
主演のキャサリン・ラングフォード(Katherine Langford)が、
2017年 ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門主演女優賞ノミネート
2017年 サテライト賞:テレビドラマ部門女優賞ノミネート

シーズン1を見た女性が自殺をしてしまったとして、家族がNetflix(ネットフリックス)に抗議。
Netflix(ネットフリックス)は問題と判断した箇所をカットした。

番組のオープニング、エンディングに出演者たちが、
これを見ている君は独りじゃない。悩みは抱えていないで連絡を」と、
連絡先を告知し続けている。
ドラマ側が視聴者一人一人と本気で向き合う姿勢を示し、ずっと継続しているということ。
こんなドラマはなかったし、極力クレームが無いように「言われもしないうちから」忖度し、クレームがあったらすぐに自主規制するこの国のメディアや多くの制作者と覚悟が違うということが判る。

製作総指揮:
セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)
制作:
ブライアン・ヨーキー(Brian Yorkey)
原作:
ジェイ・アッシャー(Jay Asher)
出演:
  ディラン・ミネット(Dylan Minnette)クレイ
  キャサリン・ラングフォード(Katherine Langford)ハンナ
  アリーシャ・ボー(Alisha Boe)ジェシカ
  ブランドン・フリン(Brandon Flynn)ジャスティン
  ジャスティン・プレンティス(Justin Prentice)ブライス
  ロス・バトラー(Ross Butler)ザック
  クリスチャン・ナバロ(Christian Navarro)トニー
  デヴィン・ドルイド(Devin Druid)タイラー
  マイルズ・ハイザー(Miles Heizer)
アレックス
  ブレンダ・ストロング(Brenda Strong)ノラ
  グレース・サイフ()
  ケイト・ウォルシュ(Kate Walsh)
ハンナの母
  デレク・ルーク(Derek Luke)
ケヴィン
  ティモシー・グラナデロス(Timothy Granaderos)
モンゴメリー
  エイミー・ハーグリーヴス(Amy Hargreaves)
クレイの母
  ウィルソン・クルーズ()
  アン・ウィンターズ()
  ブライス・キャス()
  RJ・ブラウン()

  ジョシュ・ハミルトン()クレイの父
  ブライアン・ダーシー・ジェームズ(Brian d’Arcy James)
ハンナの父

学園モノ」というこれまた定番のジャンルでありながら、
このドラマの強度は固い。硬すぎる。恐ろしいほどまでに。

登場人物たちは多くの問題を抱えている。
誰しも、他人とは違う事情があるものだが、この生徒たちには色々あり過ぎる。

ドラマを作る以上、ありきたりな、凡庸な話だけでは進行できない。
過剰気味にキャラクター、背景を作るのは、当然のことなのだけれども、
それが単に「刺激的」であることが目的化しているならば本末転倒。

特にネット小説、ネットドラマ、深夜ドラマで顕著になった傾向だ。

地上波できないこと」=極端にエロ、グロ、反社的であると勘違いした作品の横行。
我が国ではその傾向があるけれども、そんなレベルではNetflix(ネットフリックス)に採用されやしない。

中高校生の頃、最も気にしていたのはクラスや部活という社会だったし、親や教師よりも、自分が信用していたのは友人だ。

親や教師には本当のことなんか話さないけれど、友達との時間、恋愛、共有の秘密にこそ自分の世界があると思っていた。

ティーンの頃、何事も初めて体験していく時間は取り返しのつかない宝石のようなキラキラしていながらも、脆く、不安定で、危険なものだった。

それは自分のあの頃を思い返してみても、胸が締め付けられるほどの重さを損なうものではない。

でも、その友達との時間、関係は安定したものじゃなかっただろう。
年を経てもたいして安定するものじゃないのだけれど、それは後にならないとわからないことだ。

そして、段々と期待をしなくなり、諦めるということを覚えていく。

現在の、アメリカの、とても複雑に絡みあった学生生活は誰にとっても完全な形を形成することは困難なことだろう。
優等生とか、劣等生とか、生徒会長とか、スポーツが得意とか、そういう表出で成立させられる要素だけでは、傷つきやすい心が収まってくれない。

手を緩めることなく、学園生活の表裏が描かれる。
当然、裏の方が重々しく、執拗に。

10年少ししか生きていない人間にこんな事柄がのしかかっていいものか?
それが人生、そうなのか?

押し潰されそうな心に対して、周囲の大人はマニュアル的な、希望的な言葉でしか相対できないのか。

突きつけてくるものは、とても大きい。深い。

決して、一朝一夕に解決され得るものではない。

このドラマを見たから、すぐに何かが解決するものじゃないだろう。
そんなに甘いもんじゃない。
そんなに軽いもんじゃない。

寧ろ、大きく揺れてしまう人もいるかもしれない。

しかしながら、

兎にも角にも、

現実から目を背けずに真っ向から見続け、
「ともに考える」姿勢を持つドラマを制作する人間がいる国は素晴らしい。
人間にできることはそれなのだから。


『Marvel’s Jessica Jones/ジェシカ・ジョーンズ』


ジェシカ・ジョーンズ(Marvel’s Jessica Jones)』は原題にあるように、
マーヴェラス・コミックを原作としたNetflixオリジナル

2015年、Netflix(ネットフリックス)で配信開始。
3シーズンが2019年配信され、最終シーズンとなった。

超能力ものは「そこでその能力で解決するならズルイだろ」と、そもそも好きではないのだが、本作は主人公のハードボイルド的、厭世的が連続ドラマには珍しく、全編を覆うムードがとても良い。

主演のクリステン・リッターは『ブレイキング・バッド』でも重要な存在を好演した。スタイルが良く、エキゾチックな美人だが、一筋縄ではいかない感じが素晴らしい。

ハードボイルドで、ニヒルなのに男と寝すぎだろう、とか、
バーボンの飲み方が異常な依存症、とか、
どうにかならんかという面はあるものの、いや、あるからこそ、
望まず超能力者に生まれてしまった厭世感、そういう欠点を持っているからこそ発揮されるいざという時の爆発力が快感となる。
見事な演出だ。

シーズン3で終了してしまったのが惜しまれる。


How to Get Away with Murder/殺人を無罪にする方法


全米ネットワークチャンネルABCで現在も放送中。
弁護士、法廷モノだ。

2014年に放送開始、今日現在、ABCではシーズン6が放送中、
Netflix(ネットフリックス)ではシーズン4まで配信されている。
各シーズン15話、全60話。

プライムタイム・エミー賞(Primetime Emmy Awards)主演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards)テレビ部門主演女優ノミネート

製作総指揮:
ションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)
主演:
   ヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)弁護士アナリーズAnnalise
   ビリー・ブラウン(Billy Brown)警官ネイトNate
   アルフレッド・イーノック(Alfred Enoch)生徒ウェスWes
   ジャック・ファラヒー(Jack Falahee)生徒コナーConnor
   ケイティー・フィンドレイ(Katie Findla)
売人レベッカRebecca
   アヤ・ナオミ・キング(Aja Naomi King)
生徒ミカエラMichaela
   マット・マクゴリー(Matt McGorry)
生徒アッシャーAsher
   カーラ・ソウザ(Karla Souza)
生徒ローレルLaurel
   チャーリー・ウェバー(Charlie Weber)
助手フランクFrank
   ライザ・ウェイル
(Liza Weil)助手、弁護士ボニーBonnie
   コンラッド・リカモーラ(Conrad Ricamora)オリバーOliver

ションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)は大ヒットドラマシリーズ、
グレイズ・アナトミー 恋の解剖学(Grey’s Anatomy)』の製作総指揮で有名。

主演のヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)は、
映画『ダウト〜あるカトリック学校で〜(Doubt)』
ドラマ『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(The Help)』
映画『フェンス(Fences)』
他での演技で数々の受賞歴を持つ。
また、雑誌『タイム(Time)』の”世界で最も影響力のある100人(Time 100: The Most Important People of the Century)”に複数回選出されてる。

アルフレッド・イーノック(Alfred Enoch)は、
映画『ハリー・ポッター(Harry Potter)』シリーズにディーン・トーマスDean Thomas役で出演

アメリカを始め海外ドラマで裁判モノ、法廷モノは定番であり、数多くの名作が作られてきたけれど、「今まで見たことがない」視点が数多くあり、魅力に溢れている。

そうでなくてはこのドラマ戦国時代で勝ち抜くことは出来ないし、シーズン6までも作成されることにはならない。

フィラデルフィアのロー・スクールの教鞭を執る弁護士アナリーズが生徒の中から優秀な生徒5人を選抜し、進行中の裁判の手伝いをさせながら、それぞれの抱える生活、家族との関係などが、これほどまでにと深く描かれる。

●あっという間に登場人物が身体の関係を持ってしまったり、
●後から各人の意外過ぎる過去が出てきたり、
●ほとんど毎回裁判には負けない、
●検察がいとも簡単に司法取引に応じてしまったり、
と、おいおい、という突っ込みどころが満載でありつつも、
それを上回る刺激、物語力、各役者の演技力がもの凄い。

もっともっと、次は?続きは?と見続けることをやめさせてくれない。

ゲイ、ジェンダー民族の問題はエピソードとして描かれるのではなく、本ドラマの設定、環境としてあり、その上でドラマが描かれる。

それがアメリカの、世界の現実であり、それは最早いちいちエピソードとして云々する領域を超えている、「周りにある状況」なのだ、ということが分かる。

今晩もヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)の目力、アルフレッド・イーノック(Alfred Enoch)の悩める表情を見るのだ。


「Netflix(ネットフリックス)が面白過ぎる」と書き始めたけれども、
アメリカで火がついたテレビドラマ流行の嚆矢は全米ネットワークのチャンネルだった。

1959年〜『ローハイド
1961年〜『ベン・ケーシー
1966年〜『スパイ大作戦』、『スター・トレック:宇宙大作戦
1968年〜『刑事コロンボ
1973年〜『刑事コジャック
1983年〜『V
1984年〜『特捜刑事マイアミ・バイス』など、
日本にも紹介されたヒットドラマはあり日本の製作者も真似をしたものもあったが、アメリカ等のテレビドラマは、スタジオに観客を入れてその前で進行する「シットコム」形式のドラマがメインだった。

海外では『映画』の存在が圧倒的で、映画俳優は基本的にテレビに出ない。映画俳優、舞台俳優、テレビドラマ俳優に明確な一線が張られていた時代が長く続いた。

1990年、『Twin peaks』というお化け番組が登場!

しかし『Twin peaks』はあくまでもDavid Lynchの単独の孤絶した傑作であった。世界的ブームを起こし社会現象化し、多くのマニアを産んだが、誰にも彼の真似は出来ない。トレンド形成には至らなかった。

1990年〜『ロー&オーダー
1993年〜『X-ファイル
1994年〜『ER緊急救命室
1998年〜『セックス・アンド・ザ・シティ
1999年〜『ザ・ホワイトハウス』、『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア
などのヒット番組が出だし、

2001年、ついに『24 -TWENTY FOUR-』が登場した。
現在の連続テレビドラマの流れを決定的にしたのはやはり『24 -TWENTY FOUR-』だろう。

映画よりテレビドラマの方が「世界的に」ビジネスになる、というトレンド。

サム・シェパード、
ウィリアム・ハート
グレン・クローズ
ニコール・キッドマン、
キーファー・サザーランド、
ジョン・タトゥーロ
ビリー・ボブ・ソーントン、
ティム・ロス、
ケヴィン・ベーコン、
マシュー・マコノヒー、
ナオミ・ワッツ、
アシュレイ・ジャッド、
ベネディクト・カンバーバッチ、
ローラ・ダーン、、、錚々たる顔ぶれが連ドラに主演するようになった。

この間、衛星放送HuluU-NEXTAmazon Primeなどで海外ドラマを見続け、とうとうNetFlix(ネットフリックス)まで契約した。

一家で何契約もしてどうする。
どうせ、ほとんどのプログラムはダブっているだけだろ。
そう思って契約チャンネルを増やすことには逡巡していた。

どうしても見たかったドラマがNetflixでしか配信されていなかったのだ。契約してわかったが、Netflixでしか配信していないというよりもNetflixがオリジナルで製作費を出していたのだ。

いやぁ、面白過ぎるでしょ。

大変申し訳ないけれども、現在の我が国の、それも民放地上波チャンネルのドラマは詰まらな過ぎる。
ある時期、海外ではドラマ制作が旺盛ではなかったこともあり、連続テレビドラマの水準は日本が世界一だと思っていた。

ところがどっこい、海外勢がテレビドラマ制作に比重を置き始めた途端、日本の連続ドラマの陳腐さ、志の低さが露呈してしまった。

海外ドラマは、
●テーマ、主題が豊富
●1話の制作費が数〜数十億円という作品がザラ(1時間ものですよ!)
●最早、映画で主役級の俳優が連続ドラマにも出演する事態になった
●ゴールデン、プライムタイムに放送していることが信じられない程、主題へのアプローチが描写がどぎつい、つまり本気

それに比べ我が国のドラマは、
・刑事、医療ものばかり。そして学園もの
・漫画、小説を原作としたものばかり=オリジナル脚本の比率が異常に低い)
・演出に既視感ありまくりで新しい視点などほとんど見られない
・中身よりも役者キャスティング主体
・(たいしてヒットしなかった連ドラでも)続編が多い

書いていて情けない。
80年代までの倉本聰山田太一市川森一ほか名だたる脚本家さん達が旺盛にオリジナル作品を書いていた時期は本当に面白く、魅力的な傑作、名作ドラマが多数放送されていた。

兎にも角にも自分で観てきた海外ドラマをご紹介していく。
ただ紹介しても詰まらないのでランキング形式に。
ランキングの根拠は私的基準による。

基本的には、「1話完結」「超能力」のご都合主義、「ホラー」「SF」の人智で認識し得ないものをドラマの為に使い回す手法には「おいおい」「そんなんじゃ何でもありだろう」となる。
たった50分弱の時間内に、事件発生〜逆境〜葛藤〜突破〜解決を置いていき、その中にも進行に無関係なベッドシーン、離婚した相手の都合で子供の世話が急に入る、などの決まり切った演出が入ってくる。
勝手に事件が起き、偶然が解決、という域を出ていないことになる。
それでは今の日本のドラマと変わらない。

もちろん、同様の設定を用いながら、事件解決以上のことを表現してくれるドラマもある。それらのドラマは設定が邪魔をせず良作になっていく。

せっかくの連続ドラマなのだから、エピソードの繋がりに必然性があり、映画よりも潤沢な時間の中で何を達成できるのか、にこそ興奮させられる。

従って、幾ら受賞歴が多く、長いシーズンの一般的には人気番組でも当ランキング順位では上位じゃない番組も多くなった。

そこは筆者の好みなので、悪しからず。

例によって作品は思い出す度、見る度に更新していく。
ランキング中の作品を数本紹介していく。

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